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転職理由ランキングの上位は、1位「給与が低い・昇給が見込めない」36.6%、2位「労働時間に不満」26.3%、3位「個人の成果で評価されない」22.8%です。転職サービスdodaの2025年調査(出典ページ更新日:2026年2月16日、複数回答)を基に紹介します。
総合ランキングを見る / 年代別の上位3つを比べる / 応募先で確認することを見る
同じ調査でも、20代は労働時間、30代〜50代は給与への不満が1位でした。この記事では総合・年代別の違いを整理し、40代・50代や管理職が次の職場で確認したい点と、面接での伝え方を解説します。順位に合わせて理由を作るのではなく、自分にとって変えたい条件を見つけるために使ってください。
情報確認日:2026年9月23日。調査の実施年と公表年は異なります。調査対象・期間はランキング表の下に記載しています。
転職理由ランキング【最新版】上位10選
この調査では、転職した理由として当てはまる項目を複数選んでいます。「転職を決めた最大の理由を一つだけ選んだ順位」ではない点に注意してください。
dodaの最新調査では、転職理由の上位に次の項目が並びました。複数回答のため、割合の合計は100%にはなりません。同率10位があるため、表には11項目を掲載しています。
| 順位 | 転職理由 | 割合 | 前年度順位 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 給与が低い・昇給が見込めない | 36.6% | 1位 |
| 2位 | 労働時間に不満(残業が多い/休日出勤がある) | 26.3% | 4位 |
| 3位 | 個人の成果で評価されない | 22.8% | 18位 |
| 4位 | 尊敬できる人がいない | 20.9% | 9位 |
| 5位 | 社内の雰囲気が悪い | 20.7% | 3位 |
| 6位 | 人間関係が悪い/うまくいかない | 20.2% | 2位 |
| 7位 | 会社の評価方法に不満があった | 19.7% | 7位 |
| 8位 | 肉体的または、精神的につらい | 19.2% | 6位 |
| 9位 | 業界・会社の先行きが不安 | 19.0% | 8位 |
| 10位 | 昇進・キャリアアップが望めない | 18.7% | 5位 |
| 10位 | スキルアップしたい | 18.7% | 10位 |
出典:転職サービス「doda」「転職理由ランキング【最新版】みんなの本音を調査!」。対象は2024年7月〜2025年6月に転職した20〜59歳の正社員。調査実施期間は2025年8月1日〜8日、有効回答数は978件です。ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査で、地域・年代・性別に合わせたウエイトバックを行っています。出典ページの更新日は2026年2月16日です。

最新調査で目立つ3つの変化
- 「給与が低い・昇給が見込めない」は5年連続1位で、前年度の33.6%から36.6%へ上昇
- 「労働時間に不満」は4位から2位へ上昇
- 「個人の成果で評価されない」は18位から3位へ大きく上昇
今回と前回の回答割合を比べると、給与だけでなく働き方や成果への評価も目立ちます。ただし、回答者の構成などの影響も考えられるため、個人の価値観が変わったとまでは言えません。ランキングを見るときは、自分の不満がどの項目に近いかだけでなく、次の会社で何を確かめる必要があるかまで考えることが重要です。
年代別の転職理由ランキング|20代・30代・40代・50代の上位3つ
総合順位だけでは見えにくい違いを、年代別に比べます。以下は同じdoda調査の年代別集計です。項目名は読みやすく一部を短縮しています。
| 年代 | 1位 | 2位 | 3位 |
|---|---|---|---|
| 20代 | 労働時間への不満 44.6% | 個人の成果で評価されない 40.7% | 給与が低い・昇給が見込めない 37.0% |
| 30代 | 給与が低い・昇給が見込めない 36.9% | 尊敬できる人がいない 23.0% | スキルアップしたい 22.8% |
| 40代 | 給与が低い・昇給が見込めない 39.6% | 社内の雰囲気が悪い 32.1% | 尊敬できる人がいない 28.4% |
| 50代 | 給与が低い・昇給が見込めない 31.9% | 人間関係が悪い・うまくいかない 24.7% | 肉体的・精神的につらい 22.7% |
出典:転職サービスdoda 「転職理由ランキング【最新版】みんなの本音を調査!」(2025年調査、複数回答)。割合は各年代の回答に対する値で、全年代978件に対する割合ではありません。
20代は勤務時間と評価、30代は給与に加えて学べる環境、40代は給与と組織の雰囲気、50代は給与・人間関係・心身の負担が上位です。ただし、年代だけで自分の希望を決める必要はありません。
40代・50代は、条件と実際の役割をセットで確認する
ここからはランキングを踏まえた職場選びの提案です。40代で社風や評価を見直したいなら、上司の意思決定の進め方、評価基準、任される権限まで確認します。50代で負担を減らしたいなら、役職名だけでなく担当範囲、繁忙期の業務量、欠員時の支援体制を聞くと、希望との違いを具体化できます。
年収・役職・仕事内容のすべてを優先しにくいときは、50代の転職で希望条件の優先順位を決める方法で、譲れない条件を先に整理してください。
調査によってランキングが違うのはなぜ?
リクルートエージェントの「転職のきっかけ」調査では労働時間・環境への不満が1位です。調査対象、実施時期、質問文や選択肢が違えば、順位も変わります。異なる調査の割合を足したり、平均して一つのランキングにしたりすることはできません。
比較するときは、①誰に聞いたか、②いつの転職か、③複数回答か一つだけの回答か、④理由をどのような選択肢に分けたかを確認します。このページの総合・年代別表は、比較条件をそろえるため同じdoda調査に統一しています。
40代・50代・管理職は「役割」と「再現性」まで説明する
40代・50代や管理職の転職では、「現職への不満を前向きに言い換える」だけでは十分ではありません。採用する側は、これまで担ってきた役割、応募先でも再現できる成果、年収や役職以外に重視する条件を確認します。
採用に関わってきた私が確認すること:書類では、成果の数字に加えて「なぜその成果を出せたのか」が見える説明を重視しています。面接では事例を深掘りし、本人がどこまで関わったかを確認します。長く一方的に話すより、まず簡潔に答えて対話できると、その経験を理解しやすくなります。これは私個人の選考での見方で、すべての企業に共通する採用基準ではありません。
| 本音 | 面接での伝え方 | 面接官が確認する点 | 応募先への質問 |
|---|---|---|---|
| 給与が上がらない | 役割・成果と処遇が連動する環境で責任を広げたい | 希望年収に見合う成果を再現できるか | 評価基準と給与改定の時期はいつか |
| 残業が多い | 継続的に成果を出せる体制で業務改善の経験を生かしたい | 希望する働き方と募集職務が合うか | 通常時・繁忙期の業務量とチーム体制はどうか |
| 評価に納得できない | 期待役割と成果基準を共有できる環境で力を発揮したい | 他責ではなく自分の行動を説明できるか | 目標設定とフィードバックはどのように行うか |
| 会社の将来が不安 | 経験を生かして事業課題の解決に長期的に関わりたい | 応募先の事業を理解しているか | 募集背景と今後の重点課題は何か |
| 役職・成長が頭打ち | 肩書だけでなく、より広い役割と成果責任を担いたい | 役職へのこだわりだけではないか | 入社後6カ月〜1年で期待される成果は何か |
本音の転職理由を整理する3ステップ
まず「現職で起きた事実」、次に「次の職場で変えたい条件」、最後に「その環境で自分が生かせる経験」を一文ずつ書きます。たとえば評価への不満なら、担当範囲が増えた事実、期待役割と評価基準を共有したい希望、これまでの改善経験を分けて整理します。
詳しい整理手順や避けたい表現は、転職理由は本音をどこまで話す?面接での伝え方へ。成果の根拠を整理する際は、管理職の職務経歴書で実績を整理する方法が使えます。
理由別:面接での伝え方と回答例
給与・昇給への不満がある場合
給与の話を避ける必要はありません。ただし、「もっと高い給与がほしい」だけでは、仕事内容や役割との関係が見えません。
回答例:
現職では担当範囲が広がり、成果を出す機会も増えました。一方で、役割や成果が評価・処遇へ反映される基準が見えにくく、今後の成長を考えるうえで課題を感じています。成果に対する期待値と評価の基準が明確な環境で、これまでの経験を生かしてより大きな責任を担いたいと考え、転職を検討しています。
応募先では、評価項目、評価の頻度、給与改定の時期、入社後に期待される成果を確認します。想定年収だけで判断せず、固定残業代、賞与、試用期間中の条件も確認してください。
労働時間や働き方を見直したい場合
「残業が多い」は正当な問題意識ですが、仕事を避けたい印象にならないように、成果を継続して出すための働き方として伝えます。
回答例:
現職では組織変更後に担当業務が増え、繁忙期以外も長時間労働が続く状態になりました。業務の質を保ちながら中長期で成果を出すには、役割分担や優先順位を整えられる環境が必要だと考えています。これまでの業務改善と関係者調整の経験を生かし、チームで成果を出せる仕事に取り組みたいと考えています。
面接では、通常時と繁忙期の残業、チーム人数、欠員時の対応、リモートワークやフレックスの実際の運用を具体的に確認します。
評価への納得感がない場合
評価への不満は、上司や会社を批判する言葉にすると伝わりにくくなります。自分が何を成果と考え、どのようなフィードバックがあれば力を発揮できるかを説明します。
回答例:
現職では、目標設定と評価のつながりが見えにくく、どの成果を優先すべきかを十分にすり合わせる機会がありませんでした。今後は期待される役割と成果を明確にし、定期的なフィードバックを受けながら専門性を高めたいと考えています。そのため、募集背景と入社後に期待される成果を具体的に伺える環境を希望しています。
人間関係や組織の雰囲気に悩んでいる場合
人間関係は転職理由として自然ですが、「誰が悪いか」の説明にしないことが大切です。自分が働きやすい関係性や、仕事の進め方へ焦点を移します。
回答例:
現職では部門間の連携が少なく、相談や意思決定に時間がかかる場面が増えました。私は、目的と役割を共有しながら関係者と進める仕事にやりがいを感じます。部門を横断して課題解決に取り組める環境で、調整や仕組みづくりの経験を生かしたいと考えています。
面接では、チームの役割分担、意思決定の方法、1on1やレビューの頻度、中途入社者が最初につまずきやすい点を聞くと、働き方の実態を把握しやすくなります。
転職理由を繰り返さないために、応募先の実態を確認する
ランキングで自分の不満に近いものが見つかったら、次は応募先で同じことが起きないかを調べます。求人票の条件、社員・元社員の口コミ、面接での説明を照らし合わせ、確認したい点を絞ってください。
| 変えたいこと | 企業調査で見る点 | 面接で聞くこと |
|---|---|---|
| 給与・評価 | 職種・役職ごとの待遇や評価に関する記述 | 期待される成果と評価・給与改定の仕組み |
| 残業・働き方 | 配属候補に近い部署の繁忙期や業務量 | 通常時と繁忙期の差、欠員時の分担 |
| 人間関係・社風 | 投稿時期・部署が近い複数の記述 | 意思決定の方法、相談や意見を伝える機会 |
応募候補がある人は、口コミを確認事項に変える
広告:転職会議
会社を変えても、また同じことで悩むのは避けたいですよね。
気になる企業があるなら、今の不満に関係する情報から調べてみましょう。給与が理由なら評価や待遇、残業が理由なら働き方について、社員・元社員の口コミが確認の手がかりになります。
転職会議で企業名を検索し、自分に近い職種・部署の投稿があるかを確認してください。
口コミは個人の体験で、職種・部署・時期によって事情が異なります。閲覧範囲・期間には条件があるため、最新の案内をご確認ください。
気になる記述は、求人票や面接での説明と照らし合わせましょう。読み方に迷う場合は、転職会議などの企業口コミを応募判断に使う方法も参考にしてください。
40代・50代のIT経験者で、求人や役割を相談したい人へ
企業を調べる前に、自分のIT経験を生かせる求人や役割から相談したい場合は、エイジレスエージェントが向いている人・向いていない人で対象との適合を確認してください。IT経験者向けの選択肢なので、一般の管理職全員に勧めるものではありません。
職種や相談先をまだ絞れていない人は、管理職・専門職の転職エージェントの選び方で、求人分野と支援内容を比較できます。
まとめ
転職理由ランキングは、自分の悩みを言語化するための参考情報です。大切なのは、順位に合わせて理由を作ることではありません。
現職で起きている事実を確認し、次の職場で実現したいことを決め、自分の経験でどう貢献できるかにつなげてください。こうして整理すると、求人選びの基準も、面接で伝える内容も明確になります。

