「仕事で成果を出せる人」と「仕事で成果を出せない人」の違いの一つに、勉強のやり方の違いがあります。
勉強と言っても、学生時代のように教科書や参考書を用いた学習だけを指しているわけではありません。
私も学生時代は勉強嫌いでした(やっていないわけではなかったですが)。そして「早く大人になりたいなぁ、勉強しなくていいし」って思っていました。
しかし、社会人になってからも勉強は続いています。それも自主的に。
過去の私と同じく勉強嫌いなあなたにオススメなのが「パラシュート勉強法」です。
これを意識するようになって、私は効率的に勉強をすることができるようになり、勉強嫌いではなくなりました。
パラシュート勉強法とは?
パラシュート勉強法とは、『「超」勉強法』の著者、野口悠紀雄氏の提唱する数学の勉強方法です。
一般的な勉強法
一般的な勉強法は、基礎的な部分をひとつずつ積み上げて、難しい課題(ゴール)に取り組みます。
基礎的な部分でわからないと、難しい課題(ゴール)にたどり着く前に挫折してしまい、ゴールを見ることすらできません。
ゴールにたどり着くまでのプロセスが長いことで、勉強することが目的化しているように見えてしまうことでつまらなく感じてしまいます。
また、今学んでいることが最終的に何の役に立つのか?そもそも使う機会があるのか?とやっていることの意義がわからなくなるというデメリットもあります。(私はそうでした)。
パラシュート勉強法
パラシュート勉強法は、最初から難しい課題(ゴール)に取り組み、解くために必要な最小限の要素だけを学ぶ勉強法です。
ゴールにたどり着くという目的のために、勉強を手段としておこなうため無駄がすくない勉強法です。また、ゴールが明確なため、勉強の終わりが見えている点もメリットです。
ちなみに語源は「登山の際に麓から一歩ずつ登っていき山頂に目指すのではなく、飛行機で山頂付近まで行き、パラシュートで山頂を目指す」ことから名付けられています。
パラシュート勉強法は、プログラミングや受験勉強・資格取得などにも有効だと言われています。
学習した内容を脳に定着させるためにはアウトプットすることが重要です。パラシュート勉強法であれば、アウトプットするまでの期間を短くできるので、記憶への定着しやすさという観点でも有効です。
ちなみに遅延評価勉強法というものもありますが、これもパラシュート勉強法と同じ考え方です。
パラシュート勉強法を実践するための条件
パラシュート勉強法のいいところばかりを紹介してきましたが、誰にでもパラシュート勉強法があうわけではありません。
実践するために必要な条件について解説していきます。
パラシュート勉強法に適した環境に身を置く
パラシュート勉強法に適しているのは「今までやったことがないことにチャレンジできる環境」です。
具体的な環境はこんな感じです。
- (適度に)高い目標を課せられる職場
- 自身の能力を(少し)超えた案件が振られる職場
- 答えがなく、試行錯誤できる案件を振られる職場
上記のような環境に身を置くことで、今までやったことがないことにチャレンジせざるを得なくなります。
そうすると自然に新たな情報をインプットするための勉強をしたり、試行錯誤を通じた学習したりするようになります。また、そういった同僚が周囲にいると「自分もやらなきゃ!」って刺激を受けることができます。
昔ながらのやり方を踏襲しつづけたり、新しいことにチャレンジすることが難しい職場で働いている人には向かない勉強法です。
上記の例は「環境を与えてもらう」という受け身なものを上げましたが、「自身で環境をつくる」というアプローチもあります。
具体的な方法はこんな感じです。
- この日までに●●をできるようになると周囲に宣言する
- 身につけたい知識・スキルの資格試験に申し込む
一つ目は周囲に発信する有言実行する方法です。会社の上司、同僚でもいいですし、TwitterなどのSNS上で宣言するのもいいでしょう。「宣言したからには勉強しなければ!」と自身を追い込むことができますし、応援してもらえることで頑張ろうという意欲を増す効果も得られます。
2つ目は強制的にゴールを切る方法です。資格試験は開催されるタイミングが決まっていることで、自身を追い込むことができます。また、受験料がかかることが大半なので、「受からないともったいない」という金銭的に損したくないという効果も得られます。
パラシュート勉強法が向いている人
パラシュート勉強法が向いている人のは以下のような人です。
- 負けず嫌い
- 責任感が強い
- 達成意欲が高い
自身の特徴がわからない人は「自分の強みを重点的に強化しよう」で紹介した「ストレングスファインダー2.0」を試してみてください。
パラシュート勉強法に適した環境で紹介したのは、「ストレスのかかる環境」です。それらを受け止めて前に進むことができなければ、「いきなりこんなに難しいのは無理」と挫折してしまいます。
上記の条件を満たしている人にはパラシュート勉強法をオススメします。
まとめ
勉強嫌いにオススメな「パラシュート勉強法」はいかがでしたか?
まとめるとこんな感じです。
- パラシュート勉強法とは
- ゴールに最短で到達を目指す勉強法
- パラシュート勉強法を実践するための条件
- チャレンジできる環境に身を置く
- 高い目標を課せられる職場
- 難解な案件を振られる職場
- 試行錯誤ができる職場
- パラシュート勉強法が向いている人の特徴
- 負けず嫌い
- 責任感が強い
- 達成意欲が高い
- ストレス耐性が高い
- チャレンジできる環境に身を置く
一人ひとり自分にあった勉強法は異なります。パラシュート勉強法があわない人は自分にあった他の勉強法を探してみましょう。
また、現在の職場ではチャレンジが難しく(求められない)、自己成長にとっては物足りない環境の人は転職することを検討してみてください。
最後に、親身に相談に乗ってくれる転職エージェントを紹介します。
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