「部下のモチベーションを上げる方法」の文末に、以下の文章を書きました。
今回紹介していない方法以外にもモチベーションを高める術はあるかと思いますが、一番大切だと思うことは、メンバー一人ひとりの成長を考えて、適切に把握しようとする姿勢(≒愛情)だとおもっています。
テクニック部分だけを頑張って身につけても実践しても、どこか胡散臭い上司だと見えてしまうかもしれません。
一人ひとり抱えている課題は異なります。テンプレート通りに当てはめればうまくいくこともありますが、そんなに簡単じゃないのがマネジメントです。
テンプレート通りに当てはめてもうまくいかない理由として、「一人ひとり抱えている課題が異なります」と挙げていますが、それを掘り下げて説明をしたいと思います。
育ってきた環境が違うから
好き嫌いはイナメナイ・・・ではなく、一人ひとり育ってきた環境が違うことによって、体験したことが違うことが理由です。
家庭、学校、勤めている会社、交友関係など、完全に同じという人はいないでしょう。
そういった環境の違いにより、経験してきたことが異なります。それらの積み重ねが人としての価値観をつくりあげていきます。
つまり、経験が違えば、価値観も異なるということです。
価値観の違いを知ることの重要性
環境の違いによって価値観が変わることはおわかりいただけたかとおもいます。
ここでは、どのような「仕事のモチベーション(動機)」があるのかをリストアップしてみます。
- どこに課題があるのかを分析すること
- 課題を見つけられた時
- 解決方法を考えること
- 解決方法を見つけた時
- チームで一体感を持って仕事を進めること
- プロジェクトの最中に発生した問題と向き合っている時
- 難しい仕事を成し遂げた時の達成感
- 目に見える数字として成果が出た時の達成感
- 誰かに褒められた時
他にも無数にありますが、たくさんリストアップすることは重要ではありません。
あなたの動機のスイッチが、他の人の動機のスイッチであるかどうかはわからない、むしろ違うだろうと捉えてもらえればよいかとおもいます。多様な価値観を持った部下や同僚がいると認識しましょう。
モチベーションのスイッチを知る方法
若手であれば学生時代から、ベテランであれば、社会人になってから経験したことを振り返ってみてください。具体的には嬉しかった、悲しかったなど感情の起伏が大きくあったイベントを洗い出します。
更に感情の起伏があったきっかけをできるだけ詳細に思い出すことで、自身のモチベーションのスイッチを知ることができます。思い出す観点としては、仕事のモチベーション(動機)でリストアップしたものを参考にしてみてください。
マネージャーが部下のモチベーションのスイッチを知りたい場合は、1on1などの面談で紙に書き出してもらいます。その情報を元に話をすることで、更に新たな発見が生まれることもあります
マネージャーのあなたも同様に自身の過去を書いた紙を部下と共有することで、価値観の違いをお互いに知ることができるのでおすすめです。
最後に
モチベーションのスイッチについて書いてきましたが、いかがでしたか?
一人ひとり、モチベーションが上がるポイントが異なるということが伝わっていれば幸いです。そして、自分も含めて、一人ひとりが違うことを認識することで、今までの固定観念の殻から抜け出し、新たな価値観を自分に取り入れられるかもしれません。
それはマネージャーであるあなた自身の成長にもつながることでしょう。
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