会社への依存度を下げれば仕事がうまくいく

仕事術

タイトルの「会社への依存度を下げれば仕事がうまくいく」って、どういうことだ!?と思われたかもしれません。逆なんじゃないのか?と思われる人もいるかもしれません。それでは早速、理由について説明していきます。

会社への依存度に影響を及ぼす3つの要素

私が考える会社への依存度に影響を及ぼす要素は以下の通りです

  1. 能力
  2. お金
  3. コミュニティ

これらの要素を見直していくことで、会社への依存度を下げることができます。ひとつずつ解説していきます。

能力

一番最初は能力です。

社内ルール(業務フロー、暗黙知など)や社内人脈(社内政治)に精通しており、それなりに業務を回すことはできているが、社外で通用するスキルや知識を保有していない状態は、能力において会社への依存度が高い状態と言えます。

勤めている会社の社内ルールや社内人脈を把握することは、仕事を進めるためには必要なことです。しかし、それだけで仕事を回している状態は非常に危険です。

ポータブルスキルを身に付けることを意識しましょう。ポータブルスキルとは、他の会社に行っても使えるスキルのことを指します。

また、以下の図の「専門知識」や「専門技術」はテクニカルスキルと言われることもあり、職種によって求められる知識や技術は異なります。
例えば、経理の方であれば会計の知識などが当たります。

一方、「仕事のし方」と「人との関わり方」については、(求められる度合いは変わりますが)職種によらず共通して必要になるスキルになります。

出典元『厚生労働省』”ポータブルスキル”活用研修 講義者用テキスト

あなた自身のスキルを当てはめてみると、得意なもの、不得意なものがあったのではないでしょうか?もしくは何も持っていないみたいな感じになった時には要注意です!

「専門知識・専門技術」は資格取得や専門書、セミナー、インターネットで調べるなどを通じてスキルを高めることができます。また、仕事で未経験の業務にチャレンジすることで身に付けることもできます。

「仕事のし方」はクリティカルシンキングロジカルシンキング)やプロジェクトマネジメントの知識を身につけることが大事です。

「人との関わり方」も同様に書籍やセミナーなどで学ぶことはできます。細かい話は今後、別の投稿にまとめようと思いますが、「相手を観る」、「自身を観る」ことが大事です。もし、苦手意識のあるのであれば「自身の主張だけを一方的にしない」ということを意識してみてはいかがでしょうか?

ここで大切なのは本やセミナーなどで勉強して、身に付けたつもりにならないことです。知識を自身の血と肉に変えるためには、意識的に使って、振り返りを行うことが必須です。

学生時代を思い出してください。学校の授業を1回聞いて、理解し定着できた人なんて、ほとんどいないはずです(超絶天才は分かりませんがw)。このブログにたどり着いてきた皆さんはそんな人ではないはずです。

大企業であれば、これらのことを体系的に評価システムに組み込んでいるところもあります(私が勤めている会社もそうです)。しかし、こういった成長のための仕組みを体系化している会社はまだまだ少ないんじゃないかと思います。

そんな場合でも「うちの会社ダメじゃん」と文句を言うのではなく、「自分の成長は、自分で管理する」と切り替えてください。その考え方の変化が、あなたのこれから成長を約束してくれることでしょう。

お金

次はお金です。

大きくは「収入源」と「貯金」の2つ分解できます。

収入源

あなたの収入源は会社からの給与以外にありますか?もしなければ、お金(収入源)の会社への依存度が高い状態です。これを下げるための一例を挙げさせてもらいます。

(1)副業
副業といってもいろんな仕事がありますが、アルバイトなどの時間あたりの単価が決まっていて、単価の低い仕事はやらない方がよいです。なぜなら、その活動をやめた後には収入が入らなくなってしまうこと、スキル・知識を得づらいためです。

自身の有限の資産である時間は、継続してお金を生み出し続けるか、自身のスキルアップにつながるものが好ましいです。また、本業で得た知識などが活きる領域の方が単価が高くなるためオススメです。

例えば、自分の知識や経験を活かしたコンサルタントなどがよい例です。
「え!?コンサルなんて、自分にはムリ!」って思う人もいるかもしれませんが、あなたの経験や知識は他の会社では当たり前のものではないことがあります。

例えば、ビザスクというサービスを使えば、自身をアドバイザーとして登録することができます。すでにアドバイザーとして登録している人がいるので見てみると、「私もできるかも?」って時間がわくと思います。

また、もう少し自分のペースでやりたいという人には、サイトやブログ、Youtubeなどを通じて自身の知識や経験を発信することでコンサルタントのようなことをやることもできます。情報が残り続けるため、お金を生み続けてくれる仕組みになってくれる点も魅力的なところです。

ちなみに私も過去にサイト運営を通じて、月間の広告収入(ほぼ利益)が10万円を超えていた時期もありますが、時給換算したら最低賃金を切っていたかもしれません(笑)
お金を生み出すまでには結構な時間がかかるため、根気強く継続する必要があります。

それでも、私が続けられていた理由は、スキルアップになるという点(直接、仕事に活かせたので勉強という位置付け)、単純にサイトをつくるのが楽しかった(趣味という位置付け)だったからです。

継続するためには面白くないと続かないですよね。

(2)配当収入
配当収入は株式投資などで得られる配当金を指します。

副業は自分が働くのに対して、配当収入は「お金に働いてもらう」イメージです。

毎月1万円ずつでも適切な金融商品に積立投資する事で、10年後に配当収入で3〜5万円/年くらいは目指すことはできます。また、株価が値上がりすれば、投資した金額が2倍以上になることも(当然、逆に半分になることも)。

年間3〜5万円の収入が増えたところで、生活に大した変化がないじゃんって思われるかもしれません。しかし、投資をする事によって、無駄な支出を抑えるようになったりします。なぜなら、配当で3万円もらう大変さを知ることができるためです。

「これに1万円使うなら、投資に回そうかな?」みたいな感じですね。そうなってくると積立額も増えていき、年間の配当も10万、20万くらいはムリなく目指せます。月に2、3万円配当がもらえるようになれば、おこづかいの足しになりますよね。

資産形成のための投資については、今後別の記事で紹介していきます。

(3)配偶者の給与
もし、あなたが既婚者であれば、配偶者の給与によって、収入源のリスク分散ができます(配偶者の方も)。普段から当てにするというよりは、何かあったときのセーフティネットくらいの感覚でいましょう。

2019年は共働き世帯の割合が68%となっており、現在も増加傾向であることから、私がいうまでもないことでしたね(笑)

参照元:独立行政法人労働政策研究・研修機構 専業主婦世帯と共働き世帯 1980年~2019年

貯金

半年間生きていくために最低限必要な生活費を貯金できていると、心にゆとりが持てますね。

「そんなに貯金できないよ」っていう声も聞こえてきそうですが、本当に削減できるものはないでしょうか?

家賃、洋服代、食費、交際費、携帯代、保険、趣味など見直しできるものはたくさんあるはずです。また、お金がないのに物欲に任せて、リボ払いで買っちゃうのは最悪です。(リボ払いなどの高金利で)利子を払うことほどアホくさいことはありません。

例えば、家賃が月に5000円安くなったら年間6万円。携帯代を格安スマホに変えれば5000円前後の節約になります。これだけでも年間12万円の貯金ができます。他にも勤務中に缶コーヒーを何本も飲んでいる人を見たりしますが、一日2本で200円、1ヶ月(20営業日)で4000円。

こういった積み重ねが貯金をするコツになります。また、いつまでにどれくらい貯金が必要なのかを明確にするためにライフプランシミュレーションをすることをお勧めします。

何歳時点で自分がどうなっているのか、何にお金がかかるのかを計画することで、計画的にお金を使えるように意識が変わります。

コミュニティ

3つ目がコミュニティです。

家と会社の往復の生活を送っていないですか?また、仕事上で他社の人と接点が一切なかったりしませんか?週末も仕事で疲れ果てて一人で過ごしていたりしませんか?そう言った人たちは、コミュニティにおいて会社への依存度が高いと言えます。

会社以外の人とのコミュニティをつくることで、自身が置かれている環境を客観的に見ることができるようになります。また、社内の人にはしづらい相談に乗ってもらうことも。

コミュニティと書きましたが、集まりである必要はないです。学生時代の友人でもいいですし、趣味で繋がった仲間でも構いません。

で、会社への依存度と仕事がうまくいく関係は?

会社への依存度に影響する3つの要素についてまとめてきました。

能力、お金、コミュニティの依存度を下げることによって、心にゆとりがうまれます。心にゆとりがないとイライラするし、ミスは増えるし、集中力は下がるしと良いことがありません(適切な緊張感や危機感は必要)。また、イエスマンになる必要もなく、言いたいことを言えるようになるためストレスも低減されます。

3つ同時に依存度を下げていくことは難しいかもしれませんが、一つずつ下げていく努力をしていってください。

会社への依存度を下げるとは、会社に面倒を見てもらうという精神ではないということです。「人」という字は「人と人が支えあっている」みたいな話がありますが、それと同じです。「会社と従業員が支えあっている」という関係性である必要があると思っています。

つまり、会社と対等な関係性でいられる状態を目指し・維持し続けることが、仕事での成果を高めることにつながります。それは自分にとっても、会社にとっても良いことですよね。

最後に「会社への依存度を下げる」=「転職」を勧めているというわけではないです(そうした方が良い人もいますが)。

勤務先の会社の理念や事業内容に共感し、業務内容にも関心が高いということは非常に素晴らしいことです。自分ごととして業務を捉えやすくなるため、「仕事」が「志事(しごと)」になり、より大きなパワーを発揮できるようになります。

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